根管治療
Root canal treatment
根管治療
Root canal treatment
Root canal treatment
根管治療とは、歯の中の根っこ(根管)に細菌の感染や炎症を起こした歯の神経を取り除き、根管内を清掃、消毒し、将来的に再度起こりうる感染を防ぐため、根管に詰め物をする治療方法です。
歯髄炎を放置したり、または被せ物が取れた状態を放置しておくと、だんだんと歯髄が壊死します。
痛みがなくなることで治ったと思われる方もいらっしゃいますが、病巣はより進行していることがあります。
歯髄が壊死すると、繁殖した細菌は歯の根の先端から外に飛び出し、歯を支えている歯の根っこ(歯根)のまわりの骨を溶かし、膿が溜まっていきます。
進行するとズキズキとした耐えられない痛みと腫れが起こります。
再度、根管治療が必要となる場合があり、下記のような場合に再根管治療が必要となる場合があります。
1.マイクロスコープの活用
肉眼の20倍以上に拡大して患部を見ることができる歯科用顕微鏡です。お口の中や歯の形状は複雑で細かく、肉眼では細かい部分を見落としてしまったり、精度の高い治療が難しいケースもあります。マイクロスコープを使用することで、より細かい部分がしっかり見えるようになり、削るべき部分を極力小さい範囲で削ることができるようになったり、詰め物・被せ物の形状をよりフィットする形に作成できるようにできます。
マイクロスコープは北米では導入している歯科医院が多いのですが、日本ではまだそこまで普及していないというのが現状です。当クリニックでは、一足早くマイクロスコープを導入し、精度の高い歯科治療をご提供しています。
2.CT撮影による診断
病気の見逃しが減少し、根管の位置・形態や初期の病変も術前に正確に把握できるようになります。
3.ラバーダム防湿で治療中の細菌感染を防ぐ
当クリニックの根管治療は、治療中に歯の根に細菌が侵入してしまうことを防ぐため、ラバーダム防湿法を採用しています。 これはゴム製のカバーで治療部分以外の歯を覆う方法で、細菌の侵入を防ぎ炎症を予防できるほか、薬品が粘膜に付着することを防げることや人工歯冠の接着が良くなるなどのメリットをもたらします。予後の良い治療のためには欠かせない方法です。
4.ニッケルチタンファイルを活用して丁寧に早く治療を進行
根管治療では、ファイルと呼ばれる細い医療機器で根管内を少しずつ消毒していきます。従来のファイルはステンレスでできていましたが、近年はより弾力性があり、複雑な形をした歯の根の中を動かしやすいニッケルチタン製のファイルが代用されています。ニッケルチタン製のファイルを使用すると、弾力性が強く、ステンレス製のファイルよりも精度が高く根管治療を完了できると言われています。 外科的な治療も可能ですので、他院で抜歯しかないと言われた方もご相談ください。何度も再治療を繰り返してしまうと、治りも悪く、歯がなくなってしまうので早期の治療をおすすめします。
5.MTAを使用する
歯にできた穴を補修するセメントや難しい歯の神経の治療の為の充填材や歯の神経の病気を外科的に治療するための封鎖材としてMTAを使用します。 MTAは、強アルカリ性で高い殺菌効果と硬組織修復作用があるため、根管内の無菌化精度の向上と根管の密封により再発リスクの軽減が可能となります。 MTAセメントはまだ日本国内では保険適用の認可が下りていないのでコストがかかる充填材ですが、予後がとても良い材料になります。
6.歯根端切除術
顕微鏡を用いて外科的に根尖部を切除し、感染源を取り除くことができます。
このような場合、顕微鏡を用いて外科的に根尖部を切除し、感染源を取り除きます。
当クリニックでは、顕微鏡を使った歯根端切除術を行うことで歯を抜かないといけないと診断された場合でも残せる可能性がありますので、ご相談ください。